◇◇◇ L700ミラジーノ専門店 さくらワークス の整備工場がオープンしました。 ◇◇◇

エアコンの風が出ない!?L700ミラジーノのブロアモーター取替え方法を詳しく解説

L700ミラジーノのブロアモーター整備・メンテナンス

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L700ミラジーノの エアコン・ブロアモーター

ブロアモーターとは

自動車のエアコン風量スイッチを操作すると、当たり前のように風が吹き出しますよね。

それは、見えないところ(ダッシュボードの奥深く)で、ブロアモーターという扇風機のような部品が頑張っているからですよ。


当然、L700ミラジーノにもブロアモーターが備わっておりまして、快適ドライブをサポートするために、日々頑張ってくれているのですが

L700ミラジーノも、生産から早20年・・・

働き続けた ブロアモーターが悲鳴を上げているジーノさん を見かけるようになってきました。

エアコンを使用している時にしか消耗しませんので、(ある程度は関係しますが)走行距離では交換時期を判断できません。

故障かな?と思ったら

ブロアモーターの故障は、基本モーター回りの消耗が原因です。

簡単なチェックリストをご用意しましたので、気になる方は確認してみてください。

  • 風量ノブを回しても風が出ないときがある

  • が、いつの間にか直っている

  • 強風にすると、こもった様な「 ゴォーーー 」という音が聞こえる

  • 運転席の足元左奥から「 ガラガラガラ 」系の音が聞こえる

  • 足元左奥を蹴ると直る

ざっくり、こんな感じです。

モーター系のトラブルは回転軸の消耗からの異音や、モーター本体の不動(ショックを与えると直るときがある)が多いですね。

作業に取り掛かる前に

取替えに必要な工具

エアツールや電動工具は特に必要ありません(あったら便利程度)

小型のラチェットレンチはマストです。狭い所での作業となりますので、ラチェット機能付きの工具が無いと両腕と腹筋が死にます

  • 精密ドライバー
  • ハンディリムーバー(クリップ外し)
  • 小型ラチェットレンチ
  • 8mm、10mmソケット
  • エクステンションバー
  • LED作業灯
  • トルクスソケット(T20)
  • ウエスや雑巾(ウエットティッシュでも可)


車室内のパネルの裏側はホコリまみれになっていることが多いので、作業を進めながら分解したパーツを清掃していくと良いですよ。


小型ラチェットレンチ以外では、画像のようなスタビ・ラチェットを使ったりもします。

京都機械工具(KTC) グリップ型ラチェットハンドル BRG3 全長:27.5mm×差込角:9.5sq


格安社外品を使用する

純正ブロアモーターは 約23000円 です。

信頼性は高いのですが、なかなかのお値段ですよね。そこで今回は、ネットショッピングで流通している格安社外品にチャレンジしてみました!

(目についたものの中で、一番安い商品を選びました)

どうしても純正品より信頼性が低いので、ユーザーさまご依頼の作業では使用しにくいのですが

今回はマイジーノの修理でしたので実験的な意味もあり、社外格安品をチョイスしてみました。


ミラ・ミラジーノ L700S L700V L710S L710V ブロアモーター01_ 87104-87401


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ブロアモーターの取替え

※注:画像のような体勢での作業となります。

前置きが長くなりましたが、ここから ブロアモーターの取替え解説 に進みます。

作業例はAT車です。MT車はクラッチペダルが邪魔になるので、一式を取り外す必要があります。難易度はグッと上がりますので、プロに依頼した方が良い場合があります。


ブロアモーターへのアクセス

ブロアモーターは運転席足元左奥にあります。

まずは、足元右側のキックパネルから。

2種類のクリップで固定されていますが、画像のように工具を使用して取外します。

奥のクリップは ねじタイプ なので、状態が良ければ 反時計回りに回すと外れることがありますが

空回りすることも多いので、一度チャレンジしてみて 外れ無さそうなら、リムーバーでコジった方が早いし確実です。

足元の小物入れのフレームは、10mmボルト×3で固定 されています。

小物入れ単体でも取外しできますが、フレームごと取外してしまった方が 後々スムーズです。

取外しのポイント

  • 外周の黄丸×3の位置にタッピングビス
  • 真ん中の黄丸が配線カプラー
  • 右上の黄丸の突起がストッパー


固定位置の確認をしておくと、作業時間の短縮にもなりますし失敗が少ないですね。


カプラーの爪を押さえながら引抜きます。

小型ラチェットなどを駆使して、タッピングビス×3を取外します

ねじ取外しには、 8mmソケット、トルクス(T20)、マイナスドライバー が使用できます。

ブロアモーター取外しの一番のポイントは、前出画像の突起を手前に引っ張りながら時計回りに回転させること。

通常とは逆方向に回すと緩みます


ここさえ理解しておけば、狭い空間で無駄に体力を消費せずに済みます^^


ブロアモーターを取外すとこんな感じ。

車体側にもホコリが付着していると思いますので、雑巾やウエットティッシュでキレイにしておきましょう。

ブロアモーター本体を抜き取る際、後期モデルは ボディコントロール・コンピューターのハーネス が邪魔になる場合がある ので、必要ならカプラーを抜いておきます。


社外品との比較

ファンは、ほぼ同形状。

取付位置やボディ形状は、ほぼ同じ。モーター部分は見た目から大きく違って、モーターからハーネスが伸びています。

※カプラーは同形状なので、接続に問題はありません

社外品の方が、モーター部分が 2~3cm ほど高いです。

今回取付けした、後期 AT・ミニライトスペシャルターボ では、他のパーツなどに干渉せず問題なく取り付け出来ました。

取付けのポイント

まずは、新たに取り付ける ブロアモーターの作動確認 です。

作動確認の実施は、早ければ早い方が良いので、旧ブロアモーターにアクセスしたタイミングでカプラーに繋いでテストしてしまっても良いですね。

カプラーを繋いでスイッチオンすると、なかなかの威力で回転します。飛ばされないようしっかりホールドしておきましょう!



後は、分解した手順と逆に組付けていけば問題ない のですが、実際に作業してみて気づいた点がありました

社外新品の ねじ取付穴が少しタイト に設計されているので

車体に取り付ける前に、一度タッピングねじを ねじ穴に通しておいた方が、苦しい体勢での作業時間の短縮になります


社外ブロアモーターのハーネスが少しダブつきますので、純正ハーネスにタイラップで固定すると良いでしょう。

何かの拍子に、左足に引っ掛かったら大変ですから・・・


最後にまとめ

L700ミラジーノのブロアモーター取替え方法 のまとめです

  • ブロアモーターとは、ダッシュボード奥にある扇風機

  • 故障すると、こもった様なゴー音や、ガラガラ音がする

  • 結構きつい体勢での作業になる

  • 小型ラチェット系の工具は準備しておきたい

  • 純正新品ブロアモーターは約23000円だが、格安社外品は約3500円w
    (耐久性が違うはず。耐久テスト中)

  • 取外しのポイントは、右上にあるストッパーと回転させる方向

  • 社外品の作動テストはお早めに
  • テスト時は、しっかりホールドしておかないと危険

  • 社外品は車体に取り付ける前に、一度ねじ穴にタッピングねじを通しておくと良い

  • ダブついたハーネスは、純正ハーネスに束ねる

以上になります

格安社外品を使用してDIYで作業できれば、ブロアモーターの故障も怖くないですね

ご不明な点・ご質問等ございましたら、お気軽にお問合せフォームからご連絡ください

それでは、楽しいジーノライフを!
ほなね~

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L700ミラジーノの純正ハーネスを利用してリヤスピーカーを取付ける方法 | ジーノのトリセツ (sakura-works.org)

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