まいど!さくらワークス(@SWorks0303)です。どーも。
ミラジーノ専門の整備屋として、延べ1000台以上のジーノの販売・メンテナンス・カスタマイズに携わってきた経験を余すところなく公開し
ジーノユーザー(ジーナー)さんやジーノの購入を検討されている方の、かゆいところへ手が届く。そんなお役立ち情報を発信しています。
どうぞ、よろしくお願いします。
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L700ミラジーノは雨漏りする
L700ミラジーノは初期モデルの生産から20年以上経過していますので、ある意味、旧車に分類されてもおかしくない車といえます。
ここ数年、経年劣化で車体パネル継ぎ目のシールが割れたり、ドア回りのゴムが劣化で痩せて密着が悪くなり雨漏りが発生する事例が散見されるようになってきました。
雨漏りを放置して良いことなんて一つもありませんから、一度ご自身のジーノさんの状態を確認してみることを強くおすすめします。
雨漏りしやすい箇所
私の経験上の事例をリストにしますので確認・点検してみてください。
※一部、雨漏りではない水系トラブル含む
※その他ユーザーさんがご存じの雨漏り例がございましたら、お問合せフォームよりお知らせいただけますと助かります(リストは随時アップデートします)
- ルーフパネルとリヤクォーターパネル継ぎ目のシール割れから入水し、スペアタイヤハウスに水たまり
- ドア外周ウェザーストリップゴム瘦せが原因のドア内側への雨漏り
- 助手席側フロントフェンダー内、ハーネス引き込み穴付近のパネル接合部から、助手席足元へ入水
- フロントターンランプが水浸し
- クーラー使用時の結露排水ホース抜けが原因の助手席足元水浸し

フロントターンランプはアッセンブリ交換が費用対効果が高くておススメですよ
フロント ターンランプ(左右セット) – ミラジーノ専門のオンラインショップ さくらワークス (shop-pro.jp)
雨漏り箇所の確認方法
確認方法はいたってシンプルです。助手席足元ならば、フロアマットを取外しその下のフロアカーペットが湿っていないかを指触点検。
ドア回りからの雨漏り点検は、降雨時に内側からドアウインドウガラスを外側に押して淵ゴム辺りから入水しないかを確認。
スペアタイヤハウス回りは、スペアタイヤを外しフロアに水が溜まっていないか、付近にサビが発生していないかを目視で確認します。
基本、フロアパネルはサビが発生しないように防錆塗装がされていますので、サビの発生≠何らかの水分がある程度の期間浸入した(留まった)と考えた方が良いでしょう。


この記事では、上の画像の個所から雨水が浸入し スペアタイヤハウスに水が溜まるパターンの雨漏り修理の解決方法を詳しく解説します。
よろしくお願いします。
DIYでの雨漏り修理
修理に必要な工具や材料
あくまでDIYでの修理ですので、大掛かりな作業ではなく、ご自宅で出来る範囲の修理・または予防整備の為の材料をご紹介します。
- 脱脂の為のパーツクリーナー
- 紙やすり(#400程度)
- 精密ドライバー(マイナス)
- 先の尖った棒ヤスリ
- マスキングテープ、ビニールテープ
- ボディ同色のタッチアップペイント
- 雨漏り止めのシール材
以上になります。
精密ドライバー(マイナスは)ねじを回すためでなくパネルすき間のサビ落としに使います。使い古したコジり用のもので十分です。
タッチアップペイントは仕上がりの見栄えを良くするためですのでなくても雨漏り修理は可能です。
シール材は、いろいろな商品がネットストアやホームセンターで販売されていますが
さくらワークスでは、いくつかのシール材を試しパネルすき間を埋める雨漏り修理に適していると感じた コニシボンドさんのウルトラSU(クリア)をおススメします。
近所のホームセンターにも置いてあると思いますし、それほど高い商品ではないので何かのついでに通販で購入しておいても便利かと思います。
コニシ 04592 BUTSU25 ボンド ウルトラ多用途SU クリア 25ml
防水作業前の下処理

まずは、付近の泥汚れや発生しているサビを取り除きます。
作業の邪魔になるゴムホースやウェザーストリップゴムは、除けたり外したりしておきましょう。

画像ではパネルの継ぎ目のサビを落とすために、先の尖った棒ヤスリを使用していますが、継ぎ目にアクセスできれば何でも大丈夫です。
狙った箇所以外をキズ付けないように、ヤスリにビニールテープを巻いて養生。
このような入り組んだところでの作業は、対象(ボディ)をマスキングするよりも工具をマスキングした方がミスが少ないです。

約1cm幅に折り畳んだ紙ヤスリで、シール材を塗布する部分に ヤスリがけ します。
この作業をすることで、シール材がボディに密着しやすくなり耐久性が上がります。

どんな作業もそうですが、下処理を充分に行わないと良い仕上がりにはなりにくいですね 。慌てずにジックリ作業しましょう。
ヤスリがけ が終わったら、パーツクリーナーなどで汚れや油分をしっかり落としましょう(←ここ重要)
コーキング(シール材の塗布)

下処理が終わったら、いよいよコーキング(シール材の塗布)です。
コニシ 04592 BUTSU25 ボンド ウルトラ多用途SU クリア 25ml

付属のヘラが思いのほか使用しやすいです。さすがコニシボンドさん(上から目線)
もったいぶらずに 多めに少し盛り上がるくらいに塗る と良いでしょう。
時間をかけすぎると、乾燥してきてダマになりやすいので
「シール材を多めに塗って専用のヘラで素早く延ばすイメージ」で作業すると成功しやすいかと思います。



同じように反対側にもシール材を塗布します。
このシール材は、完全乾燥してもカチカチに硬化しないので、車体のねじれや振動にも強いと考えられます。
タッチアップペイント


シール材の乾燥を待ってから、タッチアップペイントをしましょう。
リヤゲート(バックドア)を閉めてしまえば見えなくなる部分ですが、ボディ同色のタッチアップペイントで塗装しておくと目立たずキレイに仕上がります。
少しお手間ですが、おススメの作業です。
※使用するシール材によっては、塗料をはじいてしまいペイント出来ない商品もありますのでご注意

見えなくなる箇所ですので、パールホワイト(W16)のタッチアップはベースのホワイトだけで充分です。パールペイントやトップコートは必要ないかと。
あとは ペイントの乾燥を待ち、外したゴムモールなどを元に戻せばシール作業は完了。
しっかり雨漏り修理が出来ているかの点検は、次の雨を待っても良いですし、洗車時に重点的にホースで水をかけても良いでしょう。
最後にまとめ
L700ミラジーノの雨漏り修理のまとめです。
- L700ミラジーノは雨漏りする
- 雨漏りを放置して良いことなんて一つもない
- 雨漏りしやすい箇所はいくつかあるが、このブログ記事ではスペアタイヤハウス付近への入水の修理方法を解説
- 下処理は大事(脱脂はしっかりと)
- おススメのシール材は コニシボンドさんのウルトラSU(クリア)
- 付属のヘラが思いのほか使用しやすい
- シール材を多めに塗って専用のヘラで素早く延ばすイメージ
- ボディ同色でタッチアップするとキレイに仕上がる
- 雨漏りが直っているかの点検は、次の雨を待つか強制的にホースで水をかける
以上になります。
雨漏りは放置していても直りませんし、百害あって一利なしです!
L700ミラジーノの雨漏りしやすい箇所を覚えておけば、洗車や車室内を掃除した時に早期発見できるかもしれません。
ご自身のジーノさんの健康寿命を延ばすため、是非このブログ記事をご活用ください。
ご不明な点、ご質問がございましたらお問合せフォームからご連絡ください。
それでは、楽しいジーノライフを!
ほなね~。


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ミラジーノのボンネットの裏側にある古びたスポンジを貼りかえる。 | ジーノのトリセツ (sakura-works.org)