まいど!さくらワークス(@SWorks0303)です。どーも。
ミラジーノ専門の整備屋として、延べ1000台以上のジーノの販売・メンテナンス・カスタマイズに携わってきた経験を、余すところなく
ジーノユーザーさんやジーノの購入を検討されている方の、かゆいところへ手が届くような、お役立ち情報を発信しています。
どうぞ、よろしくお願いします。
ストップランプスイッチ・クッション取替え
すでに生産から20年近くが経過しているジーノさんですから、各部にヘタりが出てくるのも仕方のないことでして・・・
普段まったく気にもかけない個所の小っさいパーツが破損することで、思いがけないトラブルに見舞われることがあります。
今回は、ここ数年作業依頼が急増しているストップランプスイッチ・クッションの取替えをご紹介します。
それでは、よろしくお願いいたします。
ストップランプスイッチ・クッションとは
ストップランプスイッチ・クッションとは、ブレーキランプを点灯させるパーツ、ストップランプスイッチ回りの構成部品の一つです。
直径20mmほどの円形の硬質ゴムで、中央に取付け用の突起があります。
取替えをおススメする理由
ストップランプスイッチ・クッションは硬質ゴム製のため、経年劣化でカチカチに固くなってしまいます。
固くなるだけなら不具合は起こさないのですが、古くなり過ぎると割れて脱落してしまい、ストップランプスイッチの接点がブレーキペダルを踏んでいる時と同じ状態になってしまいます。
そうなると、ブレーキランプは点灯しっぱなし・・・
一晩でバッテリーはすっからかんになり始動不良になります。

もしブレーキランプが点灯っぱなしになってしまった時は、一時しのぎとしてバッテリーのマイナス端子を外せばバッテリー上がりを避けられます。一番簡単です。
取替え手順

運転席足元のカバーを外す
運転席足元のカバーを外します。左右2ヵ所がプラスねじで止まっています。

リターンスプリングを外す
クリップ外しのような先端が二股に分かれている工具で
ブレーキペダルのリターンスプリング(水色)を外します。
※年式によってスプリングの色が黄色のジーノもありますが、位置は同じです。

ストップランプスイッチ・クッションの取替え
クリーム色のカプラーがささっているのがストップランプスイッチ。
スイッチの先端に当たっている黒いゴムが、今回取替えるストップランプスイッチ・クッションです。
クリップ外しでコジって外します。
KTC(ケーテーシー) クリップクランプツール AP203-10A

ストックランプスイッチ・クッションを外すと、ブレーキペダルを踏まなくてもブレーキランプが点灯っぱなしになります。
ついでに、ブレーキランプが切れていないか確認しましょう。
あとは、逆の手順で組み付けるだけです。比較的簡単な作業ですね。
おすすめのひと手間


ブレーキペダルのリターンスプリングとペダル側のスプリングが引っ掛かっているところにグリスを塗ります。
ブレーキペダルを軽く踏んだ時に足元からキコキコと音が出るのは、ほとんどの場合ここの摩擦音が原因です。

また、新しいクッションゴムにタッチアップペイントでマーキングしておくと、取替え済みかパッと見で判断できて便利です。
ユーザー様でしたらご自身が覚えていれば良いことなのですが、たいした手間でもありませんし、念のため誰が見ても分かるようにマーキングしておくことをおススメします。
まとめ
ストップランプスイッチ・クッション取替えをまとめると
- ストップランプスイッチ・クッションとは、ブレーキランプを点灯させるスイッチの構成部品の一つ
- 破損(脱落)するとブレーキランプが点灯しっぱなしになる
- 点灯しっぱなしになると、バッテリーは一晩持たない
- 交換作業にはクリップ外しが丁度よい
- 作業時ついでにブレーキランプの点灯点検もするとよい
- 新しいクッションゴムにマーキングしておくと交換済みか一目でわかる
- リターンスプリングにグリスアップしておくとブレーキペダルの異音防止になる
以上になります。
それでは、楽しいジーノライフを!
ほなね~