まいど!さくらワークス(@SWorks0303)です。どーも。
ミラジーノ専門店の整備士として、1000台以上のジーノの販売・メンテナンス・カスタマイズに携わってきました。
L700ミラジーノの、かゆいところへ手が届く。そんなお役立ち情報 を、このブログで発信しています。
作業ご予約受付中です。お気軽にお問い合わせください。
下のご予約はこちらボタンから「 LINEの友だち追加 」をしていただくと、トークルームから車検見積りや修理・整備をご予約いただけます↓↓↓
■■■ SNSコンテンツ一覧 ■■■
さくらワークス lit.link(リットリンク)
■■■ オンラインショップ ■■■
ミラジーノ専門のオンラインショップ さくらワークス (shop-pro.jp)
L700ミラジーノのステアリング
ミラジーノといえばウッドステアリング

L700ミラジーノの、ウッド&レザーのステアリングってオシャレですよね

ただし、標準装備されているのはベースグレード(ジーノ)のみで、ミニライトスペシャルは革巻きステアリングなんだよね
本革巻きステアリングから、ウッドステアリングへ取替えを検討されている方は多いと思いますが
純正ウッドステアリングから、社外ウッドステアリングへの取替えというパターンもありますよね
この記事では、社外ステアリングに取替える際に使用するステアリングボス や
おすすめの社外ステアリング をご紹介しつつ、取替え作業の手順を詳しく解説 しています
ステアリング取替えは、内装の雰囲気がガラッと変わりますので、イメージチェンジを考えている方は、是非参考にしてください
それでは、よろしくお願いします
エアバッグの取扱いについて
各年式の純正ステアリングに互換性がありますが、エアバッグ形状が少しずつ違うので
純正ステアリングを取り替えるときは、ステアリング+エアバッグをセットで取り替える必要があります

すべてのパーツが揃った状態の良い中古品 を用意するが難しい場合は、社外ウッドステアリングに変えてしまう方法もありますね
ほとんどの社外ステアリングはエアバッグに対応しませんので、必然的にエアバッグをキャンセルすることになります
安全性がスポイルされることを踏まえつつ、一つの選択肢とお考えいただければ と思います
L700ミラジーノにおすすめのステアリング4選
社外ステアリングといえば・・・
有名どころは抑えつつ、実際に取り付けて感触を確かめたことのあるステアリング の中で
おすすめのステアリングをご紹介します
NARDI・CLASSIC(ナルディ・クラシック)
ナルディといえば、このウッド・クラシック が思い浮かぶのではないでしょうか
しなやかなステアリングフィールが特徴で、フェラーリやポルシェに採用されるなど、あらゆるサプライヤーやドライバーたちに認められている超有名なステアリング です
L700ミラジーノにフィットするのは360mm、スポークはシルバー、ポリッシュ、ブラックの3種類です

ディープコーンという特殊な形状の商品もありますが
特にこだわりが無いのであれば、おすすめしません
momo・INDY(モモ・インディ)
momoステアリングと言えば、革巻きのRACEが有名ですが、ウッドステアリングのラインナップもあります
往年のレトロステアリングを再現したヘリテージライン・インディ
350mmとナルディより少し小径 ですが、ジーノのコックピットに違和感なく収まるサイズ感で
握った感触は、ナルディよりやや太い かなといった感じです
S CREATE(エスクリエイト)
高級ウッドステアリングを謳っていますが価格は控えめ
前出の2メーカーに比べると見劣りしますが、取付け依頼は同等かそれ以上いただいています
直径は350mm、ステアリングボスはMOMOタイプが適合 するので、取付けに困ることはありませんし
出来が悪くて運転しにくいなどという事もありません(ふつうです

価格が控えめですので、入門用として重宝されているのかな?と感じます
momo・ウッドステアリング(純正オプション)
純正オプションのmomo・ウッドステアリング。握った感触は、ノーマルウッドステアリングより太目でしっかりとした感じ
専用エアバッグが附属している受注生産品です(最近注文していないので、今も受注しているかは不明)
お値段は約10万円 です!

純正オプションで、専用エアバッグも付属してのお値段ですから・・・まあ、こんなものです
適合するステアリングボス
数社からステアリングボスが発売されていますが、独断と偏見で HKB社製のステアリングボスをご紹介します
なぜ、HKB社の商品を推すかと言うと「過去に、困ったことがないから」です
それだけ製品にバラツキが無く精度が高いという事でしょう
エアバッグ警告灯が点灯してしまうのを防ぐ レジスター(セメント抵抗)も付属 しています

L700ミラジーノ全年式に適合します
L700ミラジーノのステアリング取替え手順
エアバッグの取り外し


まずはエアバッグを取外します
純正ステアリングは、左右からトルクスという変わった形のボルトで固定 してあります
トルクスレンチという専用工具 を使って緩めます
十分緩めてもボルト自体はステアリング側に残るようになっていますので
エアバッグ本体を軽く引っ張りながらボルトを緩めると、外れたかどうかが確認しやすいです

ステアリングボスにトルクスレンチが付属しているのですが、ボルトを緩めるには頼りないですね

ボルト頭をナメて(潰して)しまうと、取り返しがつかなくなるので、別に工具を準備した方がよいですよ
(ホームセンターの工具でも、付属品よりはマシです)
黄色のエアバッグカプラーはロック機構(白い部分)が付いているので、引っ張り上げてロックを解除 し外してください
ホーンカプラーは特に注意事項は無し、問題なく外せると思います
ステアリングの取外し

センターの19mmナットを緩め、ナットを一旦取外します
ステアリングはナットを外しただけでは、簡単に外れないような構造になっていますので、ここでは外れて来ません

次に、センターが分かるようにマーキング します
ステアリングは取り替える前提ですので目安程度ではありますが、シャフト側のセンターが分かるように、しっかりとマーク しておきましょう

外したナットを取付け、仮止めの状態にして、キーを抜いた状態で ステアリングをロック します

ステアリングロックすると、ステアリングを左右どちらかに切った状態になりますが、センター位置をマーキングしていれば大丈夫
両手で、上画像の位置(9:15)を持ち、左右にグリグリと揺すりながら引っ張る とスコッと外れます
それなりの力が必要ですので、外れた時に 後ろへひっくり返らないようにナットを仮止めにしておく 必要があるのです
フレームの入っていない上部を持って力を加えると、ステアリングが曲がることがあります!
- センターの19mmナットを緩め、ナットを一旦取外す
- センターが分かるようにマーキングする
- 1で取外したナットを元に戻し仮止めする
- キーを抜いて、ステアリングロックを掛ける
- フレームの入っている部分 (ステアリングを直進位置にした時の9:15の位置)を持ち
- 左を引っぱりながら右を押し込む、右を引っぱりながら左を押し込む(繰りかえし
- フレームの入っていない上部を持って力を加えると、ステアリングが曲がることがあるので注意
関連記事
L700ミラジーノのステアリングに異変が!?剥がれた革を簡単に貼りなおす方法
ステアリングボスの取付け

ステアリング交換には、車種専用のステアリングボスというパーツが必要 です
L700ミラジーノには、HKB社の商品でしたら【OD-234】が適合 します
※この商品には、先述した専用トルクスレンチが付属します
ステアリングボス ミラジーノ L700S L710S ハンドルボス HKB OD-234



ボスのTOPマークと、先ほど付けたシャフトのマークを合わせてナットで固定 します
KTC デジタルトルクレンチ デジラチェ GEK060-R3

ホーン・ハーネスは一枚目の画像のように通しておきましょう
エアバッグ警告灯キャンセラー


次に、エアバッグ警告灯が点灯しっぱなしにならないように、エアバッグ配線カプラーに抵抗を接続 します
カプラーに差し込んだ時に多少グラつきますので、抵抗の端子の片方を絶縁し、端子同士が接触してショートしないようにします

例外で、H11年式の初期ジーノは警告灯をキャンセルしても問題ない場合がありますよ

ステアリングを取り替えることで、完全にエアバッグ無しとなるので、警告灯は不要というロジックですね

エアバッグ・ハーネスはボスの周りをふんわり一周 させ、抵抗がグラつかない程度に タイラップで固定 します
ステアリングボス・カバーとホーンボタン・カラー

ステアリングボス・カバー を取り付けます。
加工無しで取り付けるとステアリングコラムカバーと接触して
ステアリングを回したときに、シャリシャリと摩擦音が出る ことがあります
その場合は、溝に沿って一段カット することで解決します

ほぼ全てのジーノさんで摩擦音が出るので、さくらワークスでは無条件でカットしています

ホーンボタンのサイズに合わせてカラーを入れます
ホーンボタンは、ステアリングとセット販売されていることが多いのですが、いくつかサイズがあります
ステアリングボスにホーンボタンを仮当てしてみて、すき間があるようなら付属のカラーを入れます
ステアリングの取付け

新品でしたら、ステアリングとステアリングボスの両方に取付けボルトが付属 しています
ねじ山サイズはどれも同じですが、ねじ頭の形状が違うので
ステアリングのフレーム側穴に形状が合うものをチョイスしてしっかりと固定します
※画像のステアリングでは、六角穴の皿ボルトを使用しました
取付け工具が付属しますが、簡易的なものなので、使いにくかったら別の工具を用意しましょう


ホーンボタンをセットして完成
と、行きたいところですが、取付け後に必ず確認しておくことがあります
取付完了後に確認すること
取付け後のチェックリスト
- ホーンは鳴るか
- エンジン始動後、エアバッグランプが点灯してから消灯するか
- ステアリングを回して、緩みやガタはないか
- 安全なところで前後させ、ステアリングのセンターはずれていないか
最低限、以上のような点検が必要 です
最終の微調整はプロに任せる
マークに合わせて取り付けても、微妙にセンターがずれる 場合があります
ステアリングを取替えると、センターが微妙にずれる事はよくあることで、作業ミスではないのですが、足回り(タイロッド)での微調整が必要になります
ステアリングセンターを調整しつつ、トーとサイドスリップを調整する作業 なのですが
「何それ?」という方は、素直に整備屋さんに調整依頼してください

今度こそ完成!
最後にまとめ
L700ミラジーノのウッドステアリングおすすめ4選【取替え手順も詳しく解説】のまとめです
- エアバッグを外す
- 付属の工具は心もとないので、別の工具を用意するとベター
- 付属の工具は心もとないので、別の工具を用意するとベター
- ステアリングを外す
- 外す前にセンターをマーキングする
- 簡単には外れないようになっているので、前後にグリグリと力を掛けて外す
- ステアリングボスを取付ける
- 締め付けトルクは3~4㎏/㎠
- 警告灯キャンセラーを付ける
- ステアリングボス・カバーを一段カットする
- ホーンサイズに合わせてカラーを選定
- ステアリングとホーンボタンを取付ける
- 取付け後の点検
- ホーンが鳴るか、取付けの緩みがないか確認する
- ステアリングセンターがずれていたら微調整する
以上になります
ステアリングを取り替えることで、内装のイメージがガラッと変わりますので
自分好みのステアリングに取り替えて、さらに愛着が湧くという正のスパイラルに陥りましょう!
それでは楽しいジーノライフを!
ほなね~
◇ステアリングとステアリングボス
ステアリングボス ミラジーノ L700S L710S ハンドルボス HKB OD-234
◇使用した工具
KTC デジタルトルクレンチ デジラチェ GEK060-R3
◇関連記事
L700ミラジーノのステアリングに異変が!?剥がれた革を簡単に貼りなおす方法
作業ご予約受付中です。お気軽にお問い合わせください。
下のご予約はこちらボタンから「 LINEの友だち追加 」をしていただくと、トークルームから車検見積りや修理・整備をご予約いただけます↓↓↓