まいど!さくらワークス(@SWorks0303)です。どーも
ミラジーノ専門店の整備士として、1000台以上のジーノの販売・メンテナンス・カスタマイズに携わってきました。
L700ミラジーノの、かゆいところへ手が届く。そんなお役立ち情報 を、このブログで発信しています。
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ショックアブソーバーは消耗品

車の乗り心地や安定性に直結する ショックアブソーバー をご存じですか?

ショックアブソーバー は、消耗品だと聞いたことがあるんですが、DIYで交換できますかねぇ
この記事では、専門店の整備士が ショックアブソーバーの取替え方法 をステップごとに解説します。
また、自宅でDIY作業が可能な手順を紹介しつつ、重要な注意点もカバーします。
さらに、L700ミラジーノ専用ショックアブソーバーがオンラインショップで購入できるので、ぜひ参考にしてみてください。
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ショックアブソーバーの役割とは?

ショックアブソーバーは、車のサスペンションシステムの一部で、道路の凹凸や振動を吸収して乗り心地を良くする重要な部品です。
また、タイヤの接地性を保ち、ブレーキの制動距離を短くする役割も果たします。
劣化したショックアブソーバーを使い続けると、乗り心地が悪くなるだけでなく、車の安全性も大きく低下します。
交換のタイミングと症状
交換時期の目安
軽自動車のショックアブソーバーの寿命は、約50,000kmから70,000kmが一般的です。
ただし、路面状況や走行環境によって異なるため、定期的な点検が必要です。
劣化のサイン
以下のような症状が出た場合、ショックアブソーバーの交換を検討しましょう。
- 車が揺れやすくなる
- ブレーキをかけた際に車体が沈み込む
- 段差を乗り越えたときにコトコト異音がする
- ショックアブソーバーからオイルが滲んでいる
DIYでのショックアブソーバー取替え手順
ショックアブソーバーの交換は、適切な工具と手順を守ればDIYで可能です。ただし、安全第一で行いましょう。
必要な工具と準備
まず、安全に作業を進めるために平坦な場所で車をしっかりとジャッキアップし、リジッドラックで支えてください。
車が動かないようにサイドブレーキを確実に引いておきます。
- ガレージジャッキ
タイヤ付替えをする方なら持っていて損はない - リジットラック
前後を分けて作業するなら、2本あればOK - 電動インパクトレンチ
タイヤ脱着や足回り作業にはぜひ欲しいツール - インパクト用ソケット(17mm、21mm)
専用ソケットで無いとパワーロスが大きいし、ソケットの破損リスクが高い - ハンドツール
12mmソケットはセミディープ以上、14-17mmもしくは17-19mmのメガネレンチもあると便利 - トルクレンチ
やっぱり無いと不安 - スプリングコンプレッサー(必要に応じて)
ピンポイントな工具なので高価なものは不要 - 手袋
汚れ防止というよりケガ防止。薄いニトリル系のモノより少し厚い方が安心
フロント・ショックアブソーバーの取替え手順
タイヤを外す
タイヤを取り外し、ショックアブソーバーが見える状態にします。
ABS付のジーノは
ABS付ジーノは、ABSハーネス(10mm)、センサー(12mm)を取り外します。センサーが固着していることが多いので潤滑剤などを使用して慎重に取り外しましょう。
固着が酷かったら、無理せずプロの整備士に依頼しましょう。



古いショックアブソーバーを取り外す
- エンジンルーム内アッパーマウントのナット2ヵ所(12mm)
- ショックアブソーバー本体ボルトナット2ヵ所(14mm)
- ショックアブソーバーに固定されている、ブレーキホース固定ボルト(12mm)


まず、ブレーキホースのボルト、ショックアブソーバー本体のボルトナットから外していきましょう。
最後に、ショックアブソーバー本体を支えながらアッパーマウントのナットを外します。
全てのボルトナットが外れたら、ショックアブソーバーを慎重に引き抜きます。

ナックルと切り離しにくい場合は、無理に引っ張らず、バールのようなもの を使ってテコで切り離すと良いです。

フロント・ショックアブソーバーの分解と組み付け
スプリング組付け済みの商品を取付けるのでしたら、フロントショックアブソーバーの分解は不要です。
そのまま、取り外しと逆の手順で組付けましょう。
新しいショックアブソーバーに組付けるスプリングによって作業難易度、必要になる工具が変わります。
- ローダウンスプリングを組付ける場合:スプリングコンプレッサー(専用工具)は不要
- ノーマルスプリングを再使用する場合:スプリングコンプレッサー(専用工具)が必ず必要


まず、アッパーマウント中央のキャップを取り外し、インパクトレンチで17mmナットを緩めます。
この時、縮められていたスプリングが解放された反動で、アッパーマウントとショックアブソーバーが(軽く)飛びます。
※軽自動車のスプリングですので言うほど飛びません。(普通車など車重が重くなると危険です)
ショックアブソーバーを片足で押さえつつナットを緩めれば、少しアッパーマウントから反動を感じる程度で外れます。
念のため正面には立たないようにしましょう。
- ショックアブソーバー本体
- バンパー/ダストカバー
- ショックスプリング
※ノーマルスプリングを使用する場合は、組付け前にスプリングコンプレッサーを使用して縮めておく。 - アッパーシート
- ベアリング
- アッパーマウント
- ナット(17mm):63.7±9.8N・m
- キャップ
※取付けはタイヤを接地させ増し締めしてから



バンパー/ダストカバーの入れ忘れ注意ですぞ!

ナットを締めてから気づくと、振出しに戻りますからねー
新しいショックアブソーバーを取付ける
ショックアブソーバーを所定の位置にセットする
用意したショックアブソーバーを取り外した逆の手順で、所定の位置に装着します。
各部ボルトを規定値で締める
各部ボルト、ナットをトルクレンチで規定トルクに締め付けます。雰囲気で締め付けると危険なので、しっかりとトルクレンチを使用しましょう。
- エンジンルーム内アッパーマウントナット(12mm):36.8±7.4N・m
- ショックアブソーバー本体下側ボルトナット(14mm):95.6±12.3N・m
ボルト側を工具で固定しナットを規定値で締め付ける。 - ブレーキホース固定ボルト(12mm):いい感じで

リヤ・ショックアブソーバーの取替え手順
リヤショックアブソーバーはスプリングと別体です。
- ショックアブソーバー上側ナット(17mm)を取り外す。
- ショックアブソーバー下側ボルトナット(17mm)を取り外し、ショックアブソーバー本体を取り外す。
※サスペンションアームを押し上げて、少しスプリングを縮めるとボルトが抜けやすい。
スプリングを取替えないのなら、逆の手順で組付けてOK。
スプリングを取替える場合は
- バンプラバー固定ナット(12mm)を取り外しフリーにする。
- サスペンションアームを押し下げてバンプラバーごとスプリングを引き抜く。
※ブレーキドラムに手をかけて押し下げると作業しやすい。 - スプリングシートを(アッパー、ロア)を取り外し各部を清掃する。
- 新しいスプリングに、スプリングシート(ロア)を組付ける。
- ボディ側にスプリングシート(アッパー)を組付ける。
※上下スプリングシートは劣化して千切れていることが多い。新品交換推奨。 - スプリングの内側にバンプラバーをセットして、バンプラバーごと元の位置に組付ける。
※スプリング(ロア側)は組付け位置が決まっているのでズレないように注意。 - 新しいショックアブソーバー(上側ナット、下側ボルトナット)を仮止めする。

リヤショックアブソーバーの締め付け方法(本締め)
- サスペンションアームにガレージジャッキを掛けて、リジットラックから車体が少し浮くまでジャッキアップする。
- リヤショックアブソーバー本体(上側)ナットの本締め:66.2±12.3N・m
- リヤショックアブソーバー本体(下側)ボルトナットの本締め:78.4±14.7N・m

疑似的にタイヤが接地した状態して本締めすることで、ゴムブッシュの捻じれを防いだり可動部分に無駄な負荷を与えないようにする効果があります。




タイヤを取り付ける
ショックアブソーバーの取り付けが完了したら、タイヤを取付けリジッドラックから降ろし、ホイールナットの増し締めを済ませたら交換作業は完了です。
- ホイールナット:103.0±14.7N・m
ローダウンスプリングを取付けたときは
ローダウンするとホイールアライメントが大きく狂います。アライメント未調整のまま走行するとタイヤが偏摩耗します。
ローダウン状態からノーマル車高に戻した場合も狂います。認証もしくは指定整備工場に調整を依頼しましょう。
- フロント・トー基準値:0.0±1.0mm
注意点と安全な作業のために
DIYでのショックアブソーバー交換は可能ですが、いくつかの重要な注意点があります。
必ず適切な工具を使用する
専用工具を使わないと作業が難しくなるだけでなく、部品や車に損傷を与える可能性があります。
トルクレンチで適正な締め付けを行う
DIYといえども トルクレンチはマスト。過度な締め付けや緩い締め付けは、走行時に大きな問題を引き起こす原因となります。
不安がある場合はプロに依頼する
もし少しでも不安を感じる場合や、(アライメント調整は必ず必要ですし)作業が難しいと感じた場合は、無理せずに整備工場に依頼するのがベスト です。
L700ミラジーノ専用商品とオンラインショップの紹介
ショックアブソーバーの交換を考えている方には、ぜひ当社取扱いの SKRショックアブソーバーキット をご検討ください。
SKRショックアブソーバーは、ショックアブソーバーの老舗KYB社のNewSRをベースに、L700ミラジーノのためにカスタマイズ された、耐久性とパフォーマンスに優れた専用設計商品です。
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最後にまとめ
L700ミラジーノのショックアブソーバー取替え方法を徹底解説 のまとめです。
- ショックアブソーバーは消耗品。
- L700ミラジーノのショックアブソーバーの耐用距離は5万~7万km。
- 未交換のジーノはだいたい抜けてる(NG)。
- DIYでも作業は可能だが、必要な工具を揃える必要がある。
- ABSのセンサーが固着していると厄介。
- ノーマルスプリングは、専用工具で縮めないと組付けられない。
- トルク管理はしっかりと。
- 不安があったらプロに任せるのも手。
- スプリング組付け済みのショックアブソーバーキットなら作業難易度は低い。
- 車高が変化するスプリングを使用した場合は、必ずアライメントの調整が必要。
- 交換後は、乗り心地が改善し走りが良くなること間違いなしっ!。
ショックアブソーバーの交換は、少し手間がかかる作業ですが、DIYで挑戦できる部分も多くあります。
当社取扱いの ローダウンスプリング組付け済みSKRショックアブソーバー を使えば、さらにスムーズに作業が進み、車の走行性能も向上します。
安全な作業を心がけながら、愛車のメンテナンスを楽しんでください。
ほなね~
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